就業規則はなぜ必要か?
優秀な従業員を雇うため
労働条件をキチンと定めておかないと、従業員とのトラブルが発生したとき、使用者の対応にも一貫性が保てず、従業員は不公平感を感じたり不満を感じたりしてしまいがちです。
労働条件に不満を感じる会社では、優秀な従業員から辞めていきがちです。会社にとって優秀な従業員は喉から手が出るほど欲しいし、自社で長く働いていてもらいたいものです。
従業員全員に共通するルール、すなわち就業規則が明確に定められていると、従業員は会社から理不尽な扱いをされることがなく、会社を信頼し安心して働くことができるでしょう。
従業員が長く働ける職場環境を作るため
従業員が安心して長く働ける環境を整えること、すなわち就業規則で社員教育制度、育児介護休暇制度及び福利厚生等に係る規則を整備することにより、従業員個々の能力向上や仕事の効率アップ゚に寄与し、結果として会社の業績向上に繋がっていくことは言うまでもありません。
問題社員から会社を守るため
例えば、会社にとって許せない言動があって懲戒処分を行いたいと思っても、現行の就業規則では懲戒事由に該当しなければ、会社として懲戒処分を行うことは出来ません。強引に処分をしたため、その従業員と裁判沙汰になれば会社側が不利となり、損害賠償を支払う可能性も出てきます。
このようなリスクを回避するためにも、就業規則をしっかりと整備して、問題社員に対抗できるようにする必要があります。