企業で起きる人事労務上の課題、「人」に関する問題は、なぜ解決が難しいのか?

それは、相互の意見が対立する解消しにくい矛盾にあるからです。

働く従業員それぞれに異なる価値観・考え方が存在し、一方で企業側には経営や組織論を考えなければならず、
その解決策・対応策はまさにケースバイケースで、“どのケースにもあてはまる正解”がなく、杓子定規にいかないところに難しさがあります。

一概に法律通りにすれば、全ての問題が解決されるということではありません。

 

「人」の問題を解決するには?

社内の誰もが納得しうる、法令に則ったバランスをとることが大事です。

対立する意見・立場のバランスをとるといっても、それは可視化されている範囲だけでとればいいものではありません。

もし可視化していないだけの“想定漏れ”があれば、それは一見バランスがとれていても、
実際はバランスがとれていない別なリスクをはらんだ歪な対応となってしまう可能性もあります。

同時に、企業における人の問題の解決をするためのバランスのとり方には、
「関係法令を踏まえなければならない」という必要も生じます。

各種の多岐に渡る「人」に関わる法律を網羅している企業側の「社会保険労務士」にアドバイスを聞いてみることをお勧めします。

社会保険労務士= 「働く人」と「働き方」の専門家を顧問にするメリット

ポイント1 確かな法令知識とそのアンテナ

社労士は労働諸法令のエキスパート

法改正・制度改定の多い人事労務分野では改正に対してのアンテナも大事です。

貴社に関連する今後の法改正も見据えた情報提供・アドバイスをいたします。

ポイント2 専門家としての事例蓄積による想定の広さ・深さ

幅広い想定を可能にするのは経験と知識の蓄積に他なりません。

人事労務の専門家として多数の企業でいくつもの個別事案に対応しているため、
幅広いリスク想定のもと、より確かなバランスをとる解決策を打ち出すことができます。

よく相談として聞かれるのが、「他社さんはどうしてますか?」です。

いくら自社にも社会保険労務士の資格を取得した社員さんがいても、
勉強して知識はあるかもしれませんが、さすがに自社以外の事例は知りません。

その価値を良く分かっている経営者さんは、自社に社会保険労務士の社員さんがいても
手続は自社でやるから、困ったときに相談できる「労務顧問」を依頼されます。

ポイント3 専門家ならではの解決策の提案

人事労務の専門家として、個別の事案に応じての課題解決のための方法論を複数パターン保持していますので、
専門家ならではの最適解と考えられる解決策・対応策を提案します。

ポイント4 自社の労務状況を常にわかっている専門家という存在

人」に関する問題とは、必ず問題の「背景」に原因があります。

背景となる社内事情を常に把握する専門家として、
課題解決に向け、法令・他社事例・貴社の状況を総合的に考えたアドバイスをいたします。

 

人事労務リスクへの備えは「防災」に同じ

企業における人事労務リスクとは、いつ起きるかわからないと言えます。

一人の入退社でも影響は出ますし、景況、社会情勢、従業員のプライベート・・・、状況は常に変わります。

いつ起きるかわからないリスクに備えるか否か?

人事労務上の課題を抱えていませんか?

全国の「総合労働相談」件数は、11年連続で100万件を超える高止まり状態が続いています。

働き方をはじめ様々な面で多様化が進んでいますが、多様化とは「個別対応が必要になる」と言うこともできます。

適切な個別対応ができなければリスクになります。

また、従業員側の労働知識も増えているため、会社の制度等に不備があれば従業員から指摘され

る可能性もあり、人事労務リスクが発生しやすい土壌にあると言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人事労務の課題

以下の項目に当てはまる項目が多いほど、労務リスクが高いと言えます。

チェックしてみて下さい。

人事労務の課題

チェック欄

①月に100時間を超える残業をしている社員がいる。

②長時間労働が横行し、メンタル不調者が出ている。勤怠状況を把握できていない。

③ハラスメント(セクハラ・パワハラ・マタハラ・パタハラ)がある。

④サービス残業が少なからずあり、未払いの賃金がある。

⑤給与計算手順に問題がある、給与計算の仕組みを理解できている人が社内にいない。

⑥給与体系、賃金制度に問題がある。

⑦社員をきちんと評価できる仕組みがない、評価制度がおかしい。

⑧評価する人のスキルに問題がある。

⑨就業規則に不備がある、就業規則の見直しをせず長年放置したままになっている。

⑩人手不足で採用募集しても人が来ない。

⑪人が定着しない、すぐ辞めてしまう。社員のモチベーションが上がらない。

⑫社員が成長しない、社員教育ができていない。

⑬多様化への対応(がん・介護等の両立支援、LGBT対応等)ができていない。

⑭後継者がいない。

⑮助成金を取りたいが、取れるかわからない、申請もわからない。

 

いかがでしょうか。
①~③にチェックが入る用であれば、問題ですので、速やかに解決する必要があります。

コンプライアンス面でのリスクが顕在化していなくても、人で成り立つ企業においては、「人」の問題があれば成長・発展はもとより、存続への足かせとなりかねません。

潜在的なリスクは余裕があるうちに潰しておかないと、後々大きな爆弾を抱えることになる恐れもあります。

チェックが入った項目があるなら、是非一度ご相談ください。