人事制度を導入して国から助成金を受給するには?
人事制度を導入して、人材確保等支援助成金(50万円)の助成金をもらうには?
概要
生産性向上に資する人事評価制度を整備し、定期昇給等のみによらない賃金制度を設けることを通じて、生産性の向上、賃金アップ及び離職率の低下を図る事業主に対して助成するものであり、人材不足を解消することを目的としています。
主な受給要件
受給するためには、事業主が、次の措置を実施することが必要です。
1.制度整備助成
(1)人事評価制度等整備計画の届出
(2)人事評価制度等の整備・実施
制度を導入して実施すれば、50万円の助成がされます!
2.目標達成助成
(1)生産性の向上
3年後の会計年度を比較した生産性の伸びが6%以上であること。
(2)賃金の増加及び増加した賃金を引き下げていないこと
整備した人事評価制度等の適用をうけた人事評価制度等対象労働者の賃金の額が、
人事評価制度等を実施したことで全体の賃金が2%以上増加していること。
また、3年後の対象労働者の合計額の賃金が引き下げられていないこと等。
(3)離職率の低下
1の人事評価制度等の整備・実施の結果、人事評価制度等の実施日の翌日から起算して1年経過するまでの期間の離職
率が、人事評価制度等整備計画を提出する前1年間の離職率よりも、下表に掲げる目標値(※)以上に低下させること。
※低下させる離職率の目標値は対象事業所における雇用保険一般被保険者数に応じて変わります。
※ただし 、評価時離職率が 30 %以下となって いることが 必要 です。
(1)~(3)の目標が達成できれば、なんとさらに追加で80万円が国からもらえてしまう助成金です。
小さな会社でも助成金を使って人事制度のプロに依頼して人事制度を導入しましょう
人事制度とは?
よく事業を成功させるためには、「ヒト」、「モノ」「カネ」が重要といいますが、中小企業は「モノ」「カネ」だけでは必ず大企業に資金力・スケールの点で負けてしまいます。中小企業の売上拡大のキーは、「ヒト」をきっかけにしながら支持を拡大していくことを重点においてみましょう。「ヒト」全社員が生き生きと働いている会社は、売上が伸びると言っても過言ではありません。
「人事制度」は、「会社が社員の給与や賞与を決める仕組み」「社員の仕事ぶりを評価する仕組み」と思われがちですが、人事制度の本来の役割は、会社が望む方向に「社員」を成長させ、強い組織作りを実現することなのです。
「人事制度」がなくても給与は支払われるため、緊急性ははっきり言ったら低いですが、将来の人材育成には人事評価制度の重要性は高くなります。人事評価制度を通じて、上司があるべき姿をコミニュケーションを通じて育てていくのは、会社には必要な制度になります。
人事制度の仕組み
人事評価制度は、主に「評価制度」「等級制度」「報酬制度」の3つから構成されています。
評価制度
企業の方向性を明示し、その上で個人がどのように行動すべきかを指し示す、いわば行動指標となる制度です。この指標を評価基準として評価期間内の業績や行動が査定され、その結果は「等級」「報酬」にも影響します。
等級制度
組織内での等級と、その等級ごとにどのような役割が求められるのかを示す制度です。その指標に沿って、社員を業績・スキル・役割などの情報から序列化し等級を決定する、人事上で非常に重要な役割を持つ制度です。
報酬制度
賃金や賞与などを決定する制度のことです。「評価制度」「等級制度」などを通して査定された評価や役割に沿って、そのレベルに応じた賃金が支払われます。
受給額
本助成金は、下表の額が支給されます。
制度整備助成 | 50万円 |
目標達成助成 | 80万円 |